おたふくかぜのウイルス(ムンプスウイルス)に直接効果のある薬が
ないため、治療の中心は対症療法です。当院では耳下腺の腫れと痛
みに対して湿布を使用することがあります。
安静が第一ですので腫れがひくまではお家でのんびり過ごしましょう。
すっぱい食べ物や固いものは耳下腺を刺激し、痛みが増してしまい
ます。ポタージュ、プリン、とうふ、ゼリーなどかまずに食べれるものが
よいでしょう。
予防接種により予防できます。なるべく予防するようにしましょう。

どんな病気?

ムンプスウイルスの感染によっておこるウイルス性疾患で、小児に
よくみられます。幼児期にかかることが多い病気です。また、不顕性感
染といい、感染しても症状がでないため気付かないこともあります。
おたふくかぜは耳の下(耳下腺)の腫れと発熱が主な症状で、耳の
下からあごにかけては文字通り「おたふく」のように腫れ、痛みを伴う
のが特徴です。
耳下腺は両側が腫れることが多いですが、片側だけが腫れるときも
あります。腫れが引くまでは感染力があり、潜伏期間は2〜3週間です。
熱は3日間程、腫れは約1週間でひいてきますが、髄膜炎等の合併
症がおこることがあります。熱がひかなかったり、頭痛、吐き気、嘔吐
などの症状があれば早めに受診してください。
思春期以降の子供がおたふくになった場合は、男の子は睾丸炎に、
女の子は卵巣炎を起こすことがあるため注意が必要です。

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